こちら私の遺言書。

愛すべきオタクたちへここに遺言を残す。

コロナ禍の観劇履歴

 

 

 

色々あって先日自分のブログの存在を思い出した。

 

ここ2、3年ブログを更新してなかったのは実は同人活動をはじめて寝ても覚めても文字を書いてるせいでブログまで気が回らなかったという事情がある。文字書きすぎて文字の書き方がよくわからなくなってきた、普通に助けてほしい。〇〇のブログ書いて、と匿名ツールで送ってきてくれてた人たちには無視していてちょっと申し訳なかった。同人活動をはじめて同人オタクたちを観測し、俳優オタクとは全く違う文化や生態を知りおもしれー事がたくさんあったのだが、それはまた別の機会に話したいと思う。まあ簡単に言えばオタクはみんな違ってみんな最悪ってコト。

 

さて、コロナ禍の話である。

今さら言うまでもなく、前代未聞の世界的危機に見舞われナマのエンタメを享受できるということは当たり前の生活ではなくなってしまった。一時はどうなることかと思っていたが、突然の公演中止やチケ代が値上がりするなどはあるものの今は少しずつ戻りつつある状況だろう。

コロナ禍だろうが何だろうが消費者を馬鹿にしたようなクソ舞台は滅びるべきだと思うのだが、一方でやたらめったら批判を浴びせ文化の死体蹴りをするのが別に私の趣味なわけではない。この事情から某リンピックはもうあと数年はやらないだろう。

と、いうことで。観劇履歴も悪口しか出てこないものは載せないこととし、というか普通に虚無なのは内容忘れたから、話したい事がある数個の2.5舞台についてだけ記録しておきたい。

 

 

1.文豪とアルケミスト(3作目)

文劇。

ちょっとこれは観劇当初に上手く言語化できなくてあんまり触れることをしなかった気がする。以下もあまり上手くできている自信がないし、解釈も人によっては違うかもしれない。

未観劇の人にざっくり説明すると、とある大きな力によって文学が狙われ失われていき、そしてその力に立ち向かう登場人物(文豪)たちが次々斃れていく。というか全員闘いの最中で死ぬ。闇のオタク大歓喜の展開である。そして最後に主役の太宰くんが「文学は死なない」みたいなこと言って敵をなんとか倒して、力尽きたものの、もう一度転生して大好きな♡芥川先生♡に再会することができた。というそんな流れのストーリー。

これは当時の世情へのアンチテーゼを含むメッセージが込められた内容だと思うので、あえて悪く言えば.5でやるにはちょっと作品を私物化しすぎかなと思ったりもした。だって明らかにここでいう大きな力にというのはコロナ初期で混乱の最中にあった日本の政治で、殺されていった文学、文豪は大きな力に命を握られたエンタメそのものだ。けれど文豪とアルケミストという作品が当たり前に文学がテーマであるということを踏まえると、その内容とメッセージにジャンルとの親和性があり違和感を感じさせるものでなかったのと、私はこの作品に製作陣の怒りと決意みたいのを感じて凄く良かったなと思った。多分他の作品でやられたら少し寒かった。文劇だからうまく落とし込んで観る人に考えさせる内容になってたと思う。先述したようにキャラクターが次々死んでいくのでややショッキングな内容ではあるが、私は好きだった。

 

2.文豪とアルケミスト(4作目)

正直推しカプが最高だったのであとは何でもいい。

美少女ヒロインきょ~かちゃんの愛のお祈りパワーでギャルゲー主人公のしゅ~せ~がパワーアップして変身したんですよ。いやこれオタクの妄想じゃなくて本当にあったことだから!みんな信じてよ!!!まあ前作までよりもストーリーに勢いがなかったから、ちょっとダレたという人の気持ちもわかる。でも人間は推しカプを前にすると無力なのである。死ぬほど喜んで、しゅ~せ~のブロマイド買う私をみて友達がちょっと引いてた。

腐女子は気持ち悪い、それはそう。

 

3.ガンダム00

私も友達も再演だと思って劇場に行ったら続編だった。そんなことある?何も確認しないでチケをとりすぎている。

なんか舞台のいいとこ詰まってたなー。ストーリー知ってるのに感動しちゃった。演者もみんな良かった。00に限らずガンダムってメッセージ性も強くて解釈とかも難しいと思うし、原作のそれを殺さず舞台にするというのはかなり大変だったんじゃないかと。

そしてこれは公演後の会話。

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西田さんといえばの閑話休題だが、最近例の船のレストランに行った。本当に銀座のいい場所にあって爆笑してしまったし、場所にしてはリーズナブルでお酒も料理もかなり美味しい。ゴネたらメニューにない料理も作ってくれた。

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(料理の名前忘れた)

しかしこの店、最大の難点はだいたい店が開いてないのである。レストランでも時間の配分がよくわからないのである。

まあなんかディナーショーや稽古場使いがメインぽいし、通常営業は多分1日数名しか来客がない(いつ店あいてるかわからないからそれはそう)から仕方ない。バーテンダーさんも店がいつ開くかよくわからんらしいから誰にもわからん。認知度がもっと上がりオタクのみんなが通ってくれれば西田も「もうちょい店開けようかな……」と思うかもしれない……。

 

4.テニミュ4th

さて、Twitterでも言ったがテニミュ4thはいわゆる平成のオタク向きのテニミュではない。製作陣ががらんと変わったこともあり、当たり前というか恐らく世間でも言われているように意図的な変更なのだろう。

まあもう四週目、これまでと別のことをしないとというのは最もな判断だと思う。ただやっぱり、テニミュといえば謎の演出と謎の歌でオタクを合法シャブ漬けにすることが使命であったのはホントにそうなので、ここを求めていた層の一人として私としてもしょんもりはしてる。そもそもテニスの王子様というジャンルが異様にトンチキと相性がいいこともあり、1stの時にこれを意識していたのかは定かではないものの、結果的に爆発的に成功しこんなにも長い時間オタクをシャブ漬けに、じゃなくて、2.5という文化の盛り上がりを助長していたのだろう。(これはテニプリという原作が今でも長寿ジャンルとして続いてるというのもデカいとは思うのだけれど)

3rdまでと4thで違う点はいくつもある。けれど私はやはり、セットでもストーリー構成でもキャラ解釈でもなくテニミュテニミュでなくなった大きな点は歌とその歌詞だと思う。私たちがテニミュで聴きたかったのは耳触りの良い曲だろうか。そうではなく、きっと「頑張れ負けるな必ず勝て」とか「君の未来はどっちだい?」とか「シャカリキファイトブンブン」とか意味はマジわからんけど元気がでる曲だ。それを聞いて明日からも頑張って生きよ………と思える。それがテニミュだった。けれどよく考えるとこういう曲を作るのって多分、才能というか個性だし、元の製作陣、てんてーたちにしか出来なくて……………ね………という結論に私は行き着いてしまったので、なんというか、もうどんなに言ってもこれは仕方ないし。それなら令和の模範的な2.5として作られている4thの形がベストなのだろうという手のひら返しをせざるを得なかった。

自身がどうしても古いタイプのオタクなので悪い面を話してしまったが、逆を言えばまあ要するにこれまでのテニミュを知らない人は勿論4thは楽しいと思う。クソ舞台でも何でもない良くできた舞台だから。あとおそらくテニミュしか観ない層も楽しい。新しい形が観れるから。

結局、この件で一番なんとも言えない心情になるのは私のようにテニミュがホームで他の舞台もわりと観に行く層と思料。4thは面白くないわけではない。けれど今は昔と違い面白い2.5がたくさんある恵まれた時代だから、どうしても綺麗な良い舞台は他で観るからテニミュは最高トンチキ青春ストーリーをみせてくれよぉ!という欲が沸いてくる。ていうかこの欲ってそもそもこれまでテニミュが我々をシャブ漬けにしたから起こる欲であって………………え?ネルケ、この責任、とってくれへんか?となる。

 

しかし安心安全、ネルケはちゃんとオタクをシャブ漬けにした責任をとってくれている。そう、新テニミュである。

 

 

5.新テニミュ

テニミュの一番の欠点。新人を使うが故の免れない舞台としてのクオリティの低下。もちろん、新人を使うのは良い点もありテニミュはそれ故若手俳優の登竜門(この時代となっては最早そうか?というのは置いといて)と呼ばれていた。けれど、オタクは絶対一度はこう考えたことがある。「ベテランが演じるテニミュが観てみたい」と。

それが実現したのが新テニミュであるので、オタクは普通にニコニコである。マジでニコニコしてる。当たり前体操。チケ代これで一万円でいいんですか?タダじゃん。

井澤先生がテニモン(死語)になる、オタクたちがアニメでも入江の声を聴くと爆笑する身体にされる、ライブだけ何故かふじたれーーさんが出現するらしい(なんで?)などの事件はあるものの、本当に楽しい舞台だしラストまで続いてほしい。高校生に新人をあてがわなかった製作陣はマジで天才。まあ新人を使わないその分、割とこの先もちょいちょいキャス変をするようになることはオタクは覚悟しておいた方がいいと思うが。やはり世の中いいとこ取りばかりはできない。

 

 

6.呪術廻戦

帝一の國だと聞いて行ったけど確かに帝一の國だった。公演中の舞台についてあまり触れたくはない(前に公式舞台アカウントからDMが来て怖かったので)が、この件については色々あったので触れておく。内容のネタバレはしない。

俳優のオタクの立場からして、普通に面白い仕上がりになってると思った。なんというか、私的には子供も楽しめるヒーローショーに振り切っていた鬼滅やナルステのことも考えるとおそらくネルケがつくりたいジャンプ原作の2.5としてはこれがベストなんやろなと。まあ確かに呪術廻戦は私も原作読んでるので、あれの舞台化としてこれが完全正解とは思えないが、多分その完全正解はネルケに頼んだ時点で実現不可能だっただろう。てか普通にネルケに頼んだらこうなるよな?一介のオタクの私でさえわかる。つまりネルケに頼んだ奴が悪い。それはそれとしてこれを虚無とかいうやつは二週間くらい舞台上の例のあの手を見続ける修行とかを積んだ方がいいマジで。

一つ学びとしては、性悪俳優オタクは直接的な罵詈雑言に躊躇いがない最悪連中なので二次元のオタクは気軽な気持ちで舞台や俳優についてのデカ主語見解ツイートをしない方が身の為かもしれないということである。二次元オタクは二次元で、俳優オタクは俳優界隈で暮らそう。共に生きなくていい(無理なので)。.5の現場の時だけ会いにいくよ。

 

 

 

おわりです