こちら私の遺言書。

愛すべきオタクたちへここに遺言を残す。

2019.5〜6月観劇記録

 

お久しぶりです。長雨の侯、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は普通です。

 

最近ブログ全然書けてない!というか書くことがない。仕事しかしてない。なので今回も黙ってここ最近の舞台の感想を並べようと思います。観劇ブログは四ヶ月に一度くらいあげようかなとおもってたんですけど、最近色々観てるので四ヶ月単位にするとまとめなきゃいけない量が多すぎるんですよね。もちろん観たもの全部を書いてるわけではないのですが、自分の備忘録のためにも印象に残ったものはできるだけ書き留めておきたいと思います。

 

 

 

f:id:wagamama_otaku:20190707153116j:image

MANKAI STAGE『A3!』~SPRING 2019~

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

咲かせてください!

 

通ってると頭がMANKAIになってしまうらしい舞台。前から原作も初期プレイヤーだし、舞台の評判も良いので観たかった舞台だったのですが、今回やっと観ることができました。観劇してみてなるほど、オタクの好きな要素てんこ盛りでこれは流行るわ〜と。個人的にマンマングランプリにはやや虚無を感じたもののそれ以外はしっかり感動や共感ができて楽しい舞台でした!シトロンが可愛かった。

目当てだった水野役の笹森くんの芝居も凄い良かった。舞台にたってる時間より客席に座ってる時間の方が長い彼ですが、いつみてもしっかり役ですごかった。いや、当たり前かもしれないけど。私は特に彼に詳しくはないのですが、某舞台の稽古では朝の3時まで一人で自主練していたなどのストイックさをみせている笹森氏には今後も是非活躍していって欲しいものです。

ファンサ舞台は私、楽しいと思ったのが全然座りたくないのに通うオタクは不可抗力で最前に座ってしまうでおなじみホストちゃんくらいなんですけど、単にファンサするんじゃなくてちゃんとキャラで通路を闊歩して、花吹雪をブロックに撒いたり、みんなが楽しめる工夫がされててイイネとなりました。テニミュとかアンスとかの客降り、だいたいのキャラ、キャラを捨ててるもんな。

このほかにもチケット詐欺が横行する等オタクの治安が本当の意味で地獄であることも話題になりましたが、まあそれはまた別の話。

 

 

絶対に↓が

f:id:wagamama_otaku:20190707160014j:image

 

↓になるまで諦めん。

f:id:wagamama_otaku:20190707160010j:image

 

 

 

 

 

f:id:wagamama_otaku:20190707161355j:image

 

舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZE

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

人気シリーズここに完結

 

バヌケ。最後らへんのクソ長い内容をよくもまぁあんなにすっきりまとめた。すごい。

クソ長いので2.5なのに舞台が三幕に分かれているというテニミュ2nd全国立海ぶりの経験をしたのですが、一幕ずつが短くわかりやすいところで切れてるのでストレスなく、最近長い舞台を観てると途中で気絶してしまう老化が進んでる私にはありがたかったです。ケツは死んだ。テニミュばりに演者が多すぎてにわかの私にはもうわけわからん感じでしたが、テニミュと違うのは試合がチームプレイなのもあり試合フォーメーション等魅せ方に凄い気を使ってるなと思いました。

にしても青春を感じた舞台でした。全試合泣いちゃったもんね。ババアになると青春に弱いです。この感動を大切にできる清い心で一生生きていきたい。

あとこれは悪口でごめんなんですけど、なんか一人知らないモブがでてるなと思ったら小金井だった……何があった小金井。

 

 

 

f:id:wagamama_otaku:20190618210640j:image

 

ミュージカル「憂国のモリアーティ」

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆☆☆

運営 ☆☆☆☆

 

僕はこの国が嫌いだ。

 

本当のミュージカルでした。

 

原案は誰もが知るシャーロック・ホームズの話なのですが、この原作漫画はホームズの宿敵モリアーティ伯爵を主人公としたものなので、いわば原案の2次創作ともいえる作品。

全体的にサイコパスで薄暗い内容なので通う分には正直しんどさもあったものの、事前に某澤先生が「その辺のしょぼい2.5とは違うぜ(意訳)」と豪語なさるだけあり、実際作品のクオリティは若手俳優舞台としては他の追随を許さぬ一級品でした。

平野良さん演じるシャーロックと鈴木勝吾さん演じるウィリアムは意図してか、立ち居振る舞い話し方、更には歌い方まで正反対なのが非常にオタク的に良。という感じ。

個人的にはずっとアルバートの狂気が気になってます。名あるモリアーティ伯爵家の長子であるアルバートはウィリアムの思想に心打たれ彼を養子として家に招き入れ、実の家族を手にかけた、というキャラクターなのですが、前提としてアルバートが自国の貴族階級という制度と差別に深い嫌悪感をもっていたということはあれど、「母の首をしめあげ、父もろとも一家を焼いた」と朗々と歌い上げるアルバートをみるたびに私は底知れぬ恐怖を感じましたね。

一方で、上記の歌の歌詞の一部に「悪魔の根城にこの生をうけた。悪魔を葬り心はきまった。この手にある富も地位も権力も、全てウィリアムの理想に捧げよう」というさらに狂気的な歌詞があるのですが、これはもう一種の依存じゃないか!?と思うわけなんですよ。アルバートは貴族である自分の悪魔の血筋を呪ってるわけなのですが、そこにウィリアムという何かを変えてくれることを予感させる救世主が現れて縋るような、そんな感覚なのかなと。故にウィリアムとアルバート、そしてルイスの絆は本物の兄弟よりも強いのかも。

舞台の演者の話でいうと推しの歌がうまくなったのが世間にバレて嬉しかったのと、エンダース役の小南さんが文劇の時より圧倒的に芝居がうまくなってて驚きました。これは前に友人Aが言ってたのですが「池田秀一さんが下手な奴と芝居してると自分も下手になるからうまい奴とやりたいっていってた」とのことなので、いやほんとにマジでその原理なのではないかと思われます。もちろん小南さんの努力あってのことだとは思うのですが。全ひよっこ俳優を推してるオタク、間違いなく推しを小南さんのポジションにぶちこみたいと思うんですよね。

ところで小劇場が悪ではないけど素人舞台に推しに立たれ続けると大抵ろくなことにならないもので。小劇場舞台と素人舞台って似て非なるもので、プロに緻密に作られた、しかし客との距離感は近い舞台が本来の「小劇場舞台」であり後者の素人舞台は小劇場というか埋まらんから小さいキャパでやってる自己満舞台だと思うし、何より若い推しだと推しの芝居も悪化する気がする……。フリーならともかく事務所所属ならマジでその辺の見極めって大事なんだろうなと思います。あくまで素人意見なので知らんけど。

話を戻しますが、この憂国のモリアーティという作品、演出を☆1つ減らしてるのはどうしてもテーマ曲の耳残りが悪かったので。一回観ただけだとすぐ耳から離れちゃう。なんでや。もったいない〜!

でも運営の対応も逐一丁寧でしたし、(カテコ挨拶によるとスタッフさんには数多くのシャーロキアンがいたとのこと。作品愛って大事。)ほんとに素晴らしい作品を感謝感謝圧倒的でございます。年末にはストレート版モリアーティが上演するようですが、私は宗教上の理由で観に行かないのでモリミュの続編か再演を熱烈希望です。

 

 

f:id:wagamama_otaku:20190708230740j:image

 

家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partⅠ- 

 

演出☆☆☆

演者☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

ヴァリアー来る!

 

REBORNは私が人生で2番目に読んだ少年漫画なんですよ。そして多くのオタクにとってそうであるように、私にとってもキモヲタと化した元凶であり聖書とも呼べる存在。REBORNの雲雀恭弥さえ居なければ私は絶対少年漫画にハマらなかったし、テニスの王子様を見なかったし、テニミュを観なかったし、俳優を推さなかった。

当時とかなり好みが変わってるので、今だと雲雀さんより骸のが好きかなぁ。でも当時はめちゃめちゃ雲雀恭弥が好きだった。雲のリングもってたもん。

そんなREBORNの舞台を第1作に続き観たんですが、キャラクター再現度がみんな高くて単純に原作ファンとして嬉しかったです。第1作のキャスト発表があった際に発狂したことはいや今でもあれは発狂するだろと思うわけなんですが、実際観ると全然楽しめたわけなんですよね。マジック(?)

特にベルとマーモン!ベルがね、マーモンの顎をぐいーっと掴む場面があって、それがもう可愛すぎて。ヴァリアークオリティでした。

あと特筆すべきはキメ様の二十年後ランボがイキが良すぎて何者かわからなくて面白かった。25歳ランボさんじゃなくてババアになったランボさんだった。いや別に何でもいいけどさ。

第1作で不評だったのか謎の全員歌唱シーンはカットされてました。それはそう。

 

 

 

f:id:wagamama_otaku:20190708223133j:image

 

ミュージカル「エリザベート

 

評価不可

 

今回の専門外枠

 

純粋にいい芝居がみたくなって友達がとってくれたチケットでGOしました。

まず金の掛け方が当たり前だけど若手俳優の舞台と違う!舞台セット、衣装どれをとっても所謂2.5界隈にいる限りはお目にかかれない代物だなと思いました。

内容としては度々ツイートしてましたが、登場人物たちの身勝手さと、でもそれは人間だから仕方がない避けられないことだったのかもというやるせなさが良い後味として残りました……。

エリザベートの夫フランツが、妻を裏切っておいて母親ゾフィーが唆したからだとゾフィーを責め立てる場面が死ぬほど胸糞悪かったので、最後に老年のフランツが「戻っておいでシシー」と呼びかける場面においてエリザベートが「無理よ〜♪」と拒否する場面はスカッとジャパンすぎた。いやそういう趣旨の物語ではないのですが。

エリザベートエリザベートで、婚前フランツに「皇后に自由はない」とちゃんと説明され「フランツと二人ならどんな試練も乗り越えられる」みたいなことを言っていたのに、いざそうなると駄々をこねる身勝手さなんですよね。

物語の中で唯一身勝手でない人間はエリザベートの子供であるルドルフ。しかしルドルフは革命に失敗し、母からも見捨てられたと感じ、トートに唆され自害。希望などこの世にないと言わんばかりの結末。

このトートという死の国(比喩とかではない)の王はエリザベートに一目惚れしており、あの手この手でエリザベートが死にたくなるよう絶望を味わわせようとしているため、一見一番身勝手で元凶のように思えます。しかしトートの行動を思い出してみると、トートは常に人の闇の部分に付き添っていただけ、何をしたわけでもなく思える。トートがエリザベートを死に追いやった訳ではない。はじめからトートは「エリザベートは生に人間に絶望する」ことをわかっていただけではないかと、そうおもうんですよね。トートがみてきた他の全ての人間と同じように、彼女もそうであると。

何が言いたいのかよくわからなくなってきましたが、作り込まれた舞台って色んなことを考えさせてくれるから素敵、ということですね。

 

 

 

 

f:id:wagamama_otaku:20190708232346j:image

 

プリラジ

 

演出☆☆☆

演者☆☆

運営 ☆☆☆☆

 

舞台?ライブ?

 

全然行く予定じゃなかったのですが、タイミングあって観れました。

これ、言ってしまえばモリミュのところで書いた素人舞台に該当しちゃうのかもしれないけれど(実際バンドの人が主演で芝居は素人)、でも他にも声優だったり芸人だったり、その人の本来の職業を生かす役にキャスティングがされてたからエンターテイメントとして良い形になってるなと思いました。劇団じゃないからかもだけど、小劇場らしい変な身内感とかも芝居に盛り込まれてなくて笑えるところはちゃんと笑えて助かりました(?)

一方で私はこの作品のストーリーが完全にNGだったので(話の筋書きが悪いとかではない)途中気絶するかと思いました……。

この先ストーリーの話になるので観てない人は何もわからないと思うので飛ばしてくださって結構ですし、もしくは公式HPをみて欲しいのですが、これは創作だから、作品のオチ自体にケチをつける気はないんですよ。失敗してもやり直して、未来に向かって進んでいく。それがいいに決まってる。

でも個人的にこの話をよく咀嚼すると、良くも悪くも男の発想だと感じました。もしくは他人に傷つけられたことのない人。どんなに失敗してもやり直せるっていうのは、ちゃんと努力してる人だけが言えること。自堕落さで他人を傷つけて、その結果が自分に跳ね返ってきてから改心して「やり直す」なんて言っても果たして傷つけられた人間がそれで満足するのかなぁ。そんな都合のいい話あるのかなって思いました。私の人生経験が浅くて、未だ色々なことを許せないで生きてるからそう感じるだけなのかもしれませんが。

まぁこれは個人的な感情のせいだし、ストーリー抜きにすれば芝居として面白かったから別の話でみたい座組みだったかも……。

 

 

 

 

 

ということで、今回のピックアップはこれにて終わりとさせて頂きます。

 

 

にしても最近、この界隈何かと炎上続きらしいですが(最近というかずっと?)わたしは毎日必死に社畜することに精一杯でマジで他人の炎上がどうでもいいと感じるようになりました。うるせぇよみんなほんと。匿名掲示板で叩かれるより会社の会議でクソみたいなツッコミいれて叩かれる方が辛いだろ。みんなみんな社畜になればいいのに。

 

社畜のわたしからの感想は以上です。

 

では、まだまだ良くない天気が続きそうですが、また会う日までみなさまが素晴らしいオタクライフを送れることを祈ってます。

 

 

さよなら₍ᐢ⸝⸝› ̫ ‹⸝⸝ᐢ₎