こちら私の遺言書。

愛すべきオタクたちへここに遺言を残す。

国勢調査〜若手舞台俳優編〜

 

 

 

と、いうことで。総計1100票くらいの投票結果を発表します。ちなみに私のホーム的にテニミュ俳優(2nd〜3rd)が人気になるのでは、と予想してましたが、さてはて、結果はいかに。

 

なお、アンケートには推した理由、推しへひとことを記載する欄を設けていましたが、あまりに大概酷かったのでブログには載せず随時Twitterに載せることとします。

 

一例↓



 

それでは以下ご覧ください。

 

 

🥇1位(30票)

三浦宏規さん

 

🥈2位(3人、24票)

牧島輝さん

水江建太さん

荒牧慶彦さん

 

 

👑5位(23票)

立石俊樹さん

 

👑6位(21票)

高橋怜也さん

 

👑7位(20票)

高橋健介さん

 

👑8位(2人、19票)

有澤樟太郎さん

佐藤流司さん

 

👑10位(2人、18票)

田中涼星さん

本田礼生さん

 

👑12位(2人、17票)

永田聖一朗さん

矢田悠祐さん

 

👑14位(3人、14票)

染谷俊之さん

岡宮来夢さん

梅津瑞樹さん

 

👑17位(3人、12票)

立花裕大さん

和合真一さん

和田雅成さん

 

👑20位(5人、11票)

鈴木勝吾さん

山本一慶さん

太田基裕さん

高野洸さん

北川尚弥さん

 

👑25位(10票)

高本学さん

 

👑26位(5人、9票)

猪野広樹さん

黒羽麻璃央さん

仲田博喜さん

平野良さん

田村升吾さん

 

👑31位(5人、8票)

北村諒さん

赤澤遼太郎さん

植田圭輔さん

定本楓馬さん

赤澤燈さん

 

👑36位(9人、7票)

井澤勇貴さん

泰江和明さん

東啓介さん

廣野凌大さん

杉江大志さん

小松準弥さん

笹森裕貴さん

後藤大さん

久保田秀敏さん

 

👑45位(8人、6票)

松島勇之介さん

井澤巧麻さん

滝澤諒さん

中村太郎さん

武本悠佑さん

益永拓弥さん

宇野結也さん

櫻井圭登さん

 

👑53位(15人、5票)

北園涼さん

陳内将さん

伊万里有さん

前川優希さん

丸山龍星さん

稲垣成弥さん

山﨑晶吾さん

佐藤信長さん

安西慎太郎さん

えりちゃま

松田岳さん

武子直輝さん

古川雄大さん

輝馬さん

高崎翔太さん

 

👑68位(16人、4票)

田鶴翔吾さん

長江崚行さん

森田桐矢さん

宮崎湧さん

青木玄徳さん

財木琢磨さん

前田隆太朗さん

秋沢健太朗さん

前山剛久さん

山崎大輝さん

松村龍之介さん

横田龍儀さん

長塚拓海さん

石川凌雅さん

安里勇哉さん

橋本祥平さん

 

 

👑84位(31人、3票)

北村健人さん

佐藤永典さん

鈴木拡樹さん

里中将道さん

糸川耀士郎さん

松井勇歩さん

加藤大悟さん

三浦涼介さん

木村達成さん

岸本勇太さん

三井淳平さん

小西成弥さん

増子敦貴さん

海将一郎さん

釣本南さん

荒木宏文さん

崎山つばささん

古谷大和さん

宮城紘大さん

鮎川太陽さん

小南光司さん

松田凌さん

岩崎悠雅さん

反橋宗一郎さん

藤田玲さん

水田航生さん

田村心さん

阿久津仁愛さん

阪本奨悟さん

永田崇人さん

廣瀬大介さん

 

👑2票の方々

富本惣昭さん

坪倉康晴さん

持田悠生さん

松本ひなたさん

大平峻也さん

相葉裕樹さん

加藤和樹さん

橋本真一さん

小西詠斗さん

雷太さん

さちよ

上田堪大さん

橋本全一さん

加藤将さん

皆木一舞さん

福井巴也さん

馬場徹さん

小澤廉さん

三津谷亮さん

小坂涼太郎さん

白柏寿大さん

山田健登さん

大薮丘さん

田淵累生さん

畠山遼さん

武藤賢人さん

福澤侑さん

千田京平さん

足立英昭さん

土屋直武さん

今牧輝琉さん

伊崎龍次郎さん

田口涼さん

丘山晴己さん

村井良大さん

大山真志さん

工藤大夢さん

味方良介さん

小林亮太さん

松岡広大さん

蔵田尚樹さん

原貴和さん

校條拳太朗さん

阿部顕嵐さん

野口準さん

内海啓貴さん

新正俊さん

塩田一期さん

細貝圭さん

奥谷知弘さん

世古口凌さん

健人さん

内藤大希さん

川上将大さん

 

残りの方、1票です(泣)

 

【総評】

  • 刀俳優つよし

私は刀、観たことないのですが。不可思議現象。

 

  • アラフォーおじ俳優たちの健闘

2.5にここ数年で戻ってきた方々がもうひと花咲かせている模様。.5に出るおじ俳優についての見解は諸説あるが、私個人としては「もうひと花咲かないより咲いた方がええやろ……」と思う。

 

  • 「ファン」と「現場に来るオタク」の比率

これは根深い話になるが、ファンの数が多い=現場にきてるオタクが多い にはどうにもならないのが、昔からの俳優オタクあるあるである。なので、「え!?うちの推しこんなに現場来てるオタクおらんが!?」ともし思ったのなら、まあ、そういうことなのである。

 

を、とても感じた。特に1票には私が知らない俳優がたくさんいた。どう考えても若手俳優オタクの母数は確実に平成より減っているのに、俳優の数は増え続けているのだろう。

なお、この場合の「若手俳優オタク」の定義というのは「2.5次元舞台を観に来る人」とは≠である。

この先この界隈はどこに向かっていくのだろうか。

 

これは単に私のフォロワーにあまり存在していない、というだけの話かもしれないが。3rdまではルド吹あたりでも割と盛り上がっていた気がする。

前述に繋がるが、若手俳優のオタクの母数は確実に減っている。テニミュは元来、若手俳優を育成する傍で若手俳優オタクのひよこを育てるという役目もまた担っていたように思う。なので実は「チケ代が安い、公演数が多く通いやすい、客降りがあり沸ける」と若いオタクが育ちやすい環境が整っていたここがどうにもならないと、この界隈の将来はオタクの高齢化が進むと思料。

4thは氷帝で盛り返すのだろうか。令和のオタクの動向に注目。

 

 

てか、けんすけさんって人気なんですね。Twitterで存じ上げねぇとか言ってすまん。私は若手俳優にわかでした。

 

 

 

ー完ー

 

 

 

 

コロナ禍の観劇履歴

 

 

 

色々あって先日自分のブログの存在を思い出した。

 

ここ2、3年ブログを更新してなかったのは実は同人活動をはじめて寝ても覚めても文字を書いてるせいでブログまで気が回らなかったという事情がある。文字書きすぎて文字の書き方がよくわからなくなってきた、普通に助けてほしい。〇〇のブログ書いて、と匿名ツールで送ってきてくれてた人たちには無視していてちょっと申し訳なかった。同人活動をはじめて同人オタクたちを観測し、俳優オタクとは全く違う文化や生態を知りおもしれー事がたくさんあったのだが、それはまた別の機会に話したいと思う。まあ簡単に言えばオタクはみんな違ってみんな最悪ってコト。

 

さて、コロナ禍の話である。

今さら言うまでもなく、前代未聞の世界的危機に見舞われナマのエンタメを享受できるということは当たり前の生活ではなくなってしまった。一時はどうなることかと思っていたが、突然の公演中止やチケ代が値上がりするなどはあるものの今は少しずつ戻りつつある状況だろう。

コロナ禍だろうが何だろうが消費者を馬鹿にしたようなクソ舞台は滅びるべきだと思うのだが、一方でやたらめったら批判を浴びせ文化の死体蹴りをするのが別に私の趣味なわけではない。この事情から某リンピックはもうあと数年はやらないだろう。

と、いうことで。観劇履歴も悪口しか出てこないものは載せないこととし、というか普通に虚無なのは内容忘れたから、話したい事がある数個の2.5舞台についてだけ記録しておきたい。

 

 

1.文豪とアルケミスト(3作目)

文劇。

ちょっとこれは観劇当初に上手く言語化できなくてあんまり触れることをしなかった気がする。以下もあまり上手くできている自信がないし、解釈も人によっては違うかもしれない。

未観劇の人にざっくり説明すると、とある大きな力によって文学が狙われ失われていき、そしてその力に立ち向かう登場人物(文豪)たちが次々斃れていく。というか全員闘いの最中で死ぬ。闇のオタク大歓喜の展開である。そして最後に主役の太宰くんが「文学は死なない」みたいなこと言って敵をなんとか倒して、力尽きたものの、もう一度転生して大好きな♡芥川先生♡に再会することができた。というそんな流れのストーリー。

これは当時の世情へのアンチテーゼを含むメッセージが込められた内容だと思うので、あえて悪く言えば.5でやるにはちょっと作品を私物化しすぎかなと思ったりもした。だって明らかにここでいう大きな力にというのはコロナ初期で混乱の最中にあった日本の政治で、殺されていった文学、文豪は大きな力に命を握られたエンタメそのものだ。けれど文豪とアルケミストという作品が当たり前に文学がテーマであるということを踏まえると、その内容とメッセージにジャンルとの親和性があり違和感を感じさせるものでなかったのと、私はこの作品に製作陣の怒りと決意みたいのを感じて凄く良かったなと思った。多分他の作品でやられたら少し寒かった。文劇だからうまく落とし込んで観る人に考えさせる内容になってたと思う。先述したようにキャラクターが次々死んでいくのでややショッキングな内容ではあるが、私は好きだった。

 

2.文豪とアルケミスト(4作目)

正直推しカプが最高だったのであとは何でもいい。

美少女ヒロインきょ~かちゃんの愛のお祈りパワーでギャルゲー主人公のしゅ~せ~がパワーアップして変身したんですよ。いやこれオタクの妄想じゃなくて本当にあったことだから!みんな信じてよ!!!まあ前作までよりもストーリーに勢いがなかったから、ちょっとダレたという人の気持ちもわかる。でも人間は推しカプを前にすると無力なのである。死ぬほど喜んで、しゅ~せ~のブロマイド買う私をみて友達がちょっと引いてた。

腐女子は気持ち悪い、それはそう。

 

3.ガンダム00

私も友達も再演だと思って劇場に行ったら続編だった。そんなことある?何も確認しないでチケをとりすぎている。

なんか舞台のいいとこ詰まってたなー。ストーリー知ってるのに感動しちゃった。演者もみんな良かった。00に限らずガンダムってメッセージ性も強くて解釈とかも難しいと思うし、原作のそれを殺さず舞台にするというのはかなり大変だったんじゃないかと。

そしてこれは公演後の会話。

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西田さんといえばの閑話休題だが、最近例の船のレストランに行った。本当に銀座のいい場所にあって爆笑してしまったし、場所にしてはリーズナブルでお酒も料理もかなり美味しい。ゴネたらメニューにない料理も作ってくれた。

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(料理の名前忘れた)

しかしこの店、最大の難点はだいたい店が開いてないのである。レストランでも時間の配分がよくわからないのである。

まあなんかディナーショーや稽古場使いがメインぽいし、通常営業は多分1日数名しか来客がない(いつ店あいてるかわからないからそれはそう)から仕方ない。バーテンダーさんも店がいつ開くかよくわからんらしいから誰にもわからん。認知度がもっと上がりオタクのみんなが通ってくれれば西田も「もうちょい店開けようかな……」と思うかもしれない……。

 

4.テニミュ4th

さて、Twitterでも言ったがテニミュ4thはいわゆる平成のオタク向きのテニミュではない。製作陣ががらんと変わったこともあり、当たり前というか恐らく世間でも言われているように意図的な変更なのだろう。

まあもう四週目、これまでと別のことをしないとというのは最もな判断だと思う。ただやっぱり、テニミュといえば謎の演出と謎の歌でオタクを合法シャブ漬けにすることが使命であったのはホントにそうなので、ここを求めていた層の一人として私としてもしょんもりはしてる。そもそもテニスの王子様というジャンルが異様にトンチキと相性がいいこともあり、1stの時にこれを意識していたのかは定かではないものの、結果的に爆発的に成功しこんなにも長い時間オタクをシャブ漬けに、じゃなくて、2.5という文化の盛り上がりを助長していたのだろう。(これはテニプリという原作が今でも長寿ジャンルとして続いてるというのもデカいとは思うのだけれど)

3rdまでと4thで違う点はいくつもある。けれど私はやはり、セットでもストーリー構成でもキャラ解釈でもなくテニミュテニミュでなくなった大きな点は歌とその歌詞だと思う。私たちがテニミュで聴きたかったのは耳触りの良い曲だろうか。そうではなく、きっと「頑張れ負けるな必ず勝て」とか「君の未来はどっちだい?」とか「シャカリキファイトブンブン」とか意味はマジわからんけど元気がでる曲だ。それを聞いて明日からも頑張って生きよ………と思える。それがテニミュだった。けれどよく考えるとこういう曲を作るのって多分、才能というか個性だし、元の製作陣、てんてーたちにしか出来なくて……………ね………という結論に私は行き着いてしまったので、なんというか、もうどんなに言ってもこれは仕方ないし。それなら令和の模範的な2.5として作られている4thの形がベストなのだろうという手のひら返しをせざるを得なかった。

自身がどうしても古いタイプのオタクなので悪い面を話してしまったが、逆を言えばまあ要するにこれまでのテニミュを知らない人は勿論4thは楽しいと思う。クソ舞台でも何でもない良くできた舞台だから。あとおそらくテニミュしか観ない層も楽しい。新しい形が観れるから。

結局、この件で一番なんとも言えない心情になるのは私のようにテニミュがホームで他の舞台もわりと観に行く層と思料。4thは面白くないわけではない。けれど今は昔と違い面白い2.5がたくさんある恵まれた時代だから、どうしても綺麗な良い舞台は他で観るからテニミュは最高トンチキ青春ストーリーをみせてくれよぉ!という欲が沸いてくる。ていうかこの欲ってそもそもこれまでテニミュが我々をシャブ漬けにしたから起こる欲であって………………え?ネルケ、この責任、とってくれへんか?となる。

 

しかし安心安全、ネルケはちゃんとオタクをシャブ漬けにした責任をとってくれている。そう、新テニミュである。

 

 

5.新テニミュ

テニミュの一番の欠点。新人を使うが故の免れない舞台としてのクオリティの低下。もちろん、新人を使うのは良い点もありテニミュはそれ故若手俳優の登竜門(この時代となっては最早そうか?というのは置いといて)と呼ばれていた。けれど、オタクは絶対一度はこう考えたことがある。「ベテランが演じるテニミュが観てみたい」と。

それが実現したのが新テニミュであるので、オタクは普通にニコニコである。マジでニコニコしてる。当たり前体操。チケ代これで一万円でいいんですか?タダじゃん。

井澤先生がテニモン(死語)になる、オタクたちがアニメでも入江の声を聴くと爆笑する身体にされる、ライブだけ何故かふじたれーーさんが出現するらしい(なんで?)などの事件はあるものの、本当に楽しい舞台だしラストまで続いてほしい。高校生に新人をあてがわなかった製作陣はマジで天才。まあ新人を使わないその分、割とこの先もちょいちょいキャス変をするようになることはオタクは覚悟しておいた方がいいと思うが。やはり世の中いいとこ取りばかりはできない。

 

 

6.呪術廻戦

帝一の國だと聞いて行ったけど確かに帝一の國だった。公演中の舞台についてあまり触れたくはない(前に公式舞台アカウントからDMが来て怖かったので)が、この件については色々あったので触れておく。内容のネタバレはしない。

俳優のオタクの立場からして、普通に面白い仕上がりになってると思った。なんというか、私的には子供も楽しめるヒーローショーに振り切っていた鬼滅やナルステのことも考えるとおそらくネルケがつくりたいジャンプ原作の2.5としてはこれがベストなんやろなと。まあ確かに呪術廻戦は私も原作読んでるので、あれの舞台化としてこれが完全正解とは思えないが、多分その完全正解はネルケに頼んだ時点で実現不可能だっただろう。てか普通にネルケに頼んだらこうなるよな?一介のオタクの私でさえわかる。つまりネルケに頼んだ奴が悪い。それはそれとしてこれを虚無とかいうやつは二週間くらい舞台上の例のあの手を見続ける修行とかを積んだ方がいいマジで。

一つ学びとしては、性悪俳優オタクは直接的な罵詈雑言に躊躇いがない最悪連中なので二次元のオタクは気軽な気持ちで舞台や俳優についてのデカ主語見解ツイートをしない方が身の為かもしれないということである。二次元オタクは二次元で、俳優オタクは俳優界隈で暮らそう。共に生きなくていい(無理なので)。.5の現場の時だけ会いにいくよ。

 

 

 

おわりです

 

 

 

 

 

 

 

円舞(ワルツ)は一人じゃ踊れない(2020年観劇記録pickup No.1)

 

※文劇2ネタバレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想として

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:wagamama_otaku:20200111011141j:image

 

 

すごいエモかった。

 

 

 

 

 

 

評価でいうと

演出:☆☆☆☆☆

演者:☆☆☆☆☆

運営: ☆☆☆

エモさ:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

くらいエモかった。

 

 

 

 

 

 

 

そう思ってたら、演出家も

 

https://twitter.com/koutaroyositani/status/1215237307306872833?s=21

 

すごいエモがっていた。いや、アナタがつくったんでしょうに。

でもこれ、一概に自画自賛という訳ではなく、本当に今作は「エモい」んですよ。なにがエモいのかは以後参照。

 

と、いうことで、2020年最初の観劇はこちら。昨年末より上演されている「舞台 文豪とアルケミスト〜異端者ノ円舞台(ワルツ)〜」でした。

やはり舞台の感想とは通ってる最中に書くのが一番熱が入ると思うので、感想が湧き出る舞台については、今年度はこうしてピックアップしていく形をして取ろうと思います。自分が前書いたブログ読むのって結構面白いとわかったので、これからはより鮮明に書けたらなと。他の舞台は昨年度同様、四半期ごとくらいでまとめますね。

 

で、何がエモいのか。順を追って説明したいと思います。世界観の説明は割愛するので、詳しくは前作のブログを読んで欲しいです。

 

 

1.主題

あらすじをとても簡単に説明すると、生前からの親友である志賀直哉武者小路実篤。前作にも登場したこの二人の「友情」、そしてそれが内包していた闇をめぐるストーリーとなっていました。

今回侵蝕された本は以下の白樺派の三冊、私はメインの「友情」だけ読んだことなく、本屋でもみつからなかったためググるだけになってしまいましたすみません。

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1.カインの末裔/有島武郎

2.友情/武者小路実篤

3.暗夜行路/志賀直哉

 

 

 

内容については後で軽く触れます。

 

 

2.それぞれの「友情」のエモさ

テーマは友情、ということで、今作では友情について登場人物たちがそれぞれ内心を吐露する場面があるのですが、それが、まず、エモい。

 

今作から登場した萩原朔太郎

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は、志賀との友情を信じ真っ直ぐ前向きなムシャにこう問いかける場面があります。

「どうしてそんなに誰かを信じられるの?友情なんて所詮いっときのまやかしだ。僕が信じた人はみんな、別の道をいってしまったよ。」

 

また、同じく新登場の自然主義島崎藤村

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は、「友情を失った経験があるのか?」と国木田に問われ君がそれを言うのかい?僕は置いてかれてばかりだよ。国木田にも、花袋にも……なんてね。」

と、茶化しながらも生前自分が友人に先立たれ抱えた孤独を吐露します(ここの島崎の芝居がエモくて本当に良いので是非見てほしい)。

 

そして今作の解釈のポイントとなるので覚えておいて欲しいのですが、この時朔太郎はムシャの助言で「自分の孤独(失われた過去の友情、しかしそこから朔太郎の作品はうまれている)をもっと愛する。」という結論に、島崎は「まあ、過去のことは今なにを言っても仕方ないさ。」とサラりと話を終わらせているんですよね。

私はこれを、「友情とは、結局消えゆくものである」という認識がこの二人の根底にあるか、もしくは「友情を失うのは酷く哀しい。だから、はじめから失われないとは信じない」という考え方が生前の経験からうまれているのではないかと解釈しました。ゲーム原作の太宰くんのセリフの中にもありますが、彼の思想から言えば文学は弱い人の心に寄り添うためのもので、だからこそ人の孤独を知る文豪が多いのはある意味当たり前なのだと思います。

 

一方で続投キャラクターのアンゴは今作こんなことを語っています。

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「太宰やオダサクとは親友だったが、同じ道を歩んでいた訳ではなかった。そうしたら……いつのまにか、消えてしまった。同じ道を歩んでいたら…………。」

私ここで毎度泣いてしまうんですが、これもアンゴが生前を思い出しての発言。太宰もオダサクも若くして亡くなってしまい、一人残されたアンゴは、どんな気持ちだったのか。前作では新宿を歩いてそうなDQNグループ感を出していた三羽烏ですが、この背景を知るととてもエモくなってしまいますね。

そして、先ほどのセリフの最後は志賀への「アンタたち(志賀とムシャ)は、ずっと一緒にいたんだろう?(おれたちたは、違うけれど)」と続く訳で、アンゴもまた「友情は消えゆくものだ」という先ほどの二人と同じ認識に立ってると解釈できると思います。

 

そして今回多くは語られていないものの、芥川

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もまた生前「友情」を失っています。これは前作参照ですが前作の終わりは「人は生きている限り誰かを傷つけて、でも、それでも生きてていい。」という形なので、根本的に失われた友情については何か解決している訳ではないんですよね。前の三人と同じくです。

 

 

 

 

3.志賀と武者小路の「友情」のエモさ

では、主演の二人の友情という思想は他の文豪達とは違うのかという話ですが。

 

前作でも太宰くんに「いつもベッタリしている」みたいなこと言われていた訳ですが、今回は主演なので出番も多くありえんずっとべったりしてました。今時、相方を「バーカ♡」とデコピンするとかいう古の少女漫画みたいな愛情表現をするのは、多分文アルの志賀さんくらいなのではないでしょうか。まぁムシャはいいデコしてるもんな、気持ちはわかるよ(中の人の悪口ではない)。

そして、志賀とムシャの友情は、志賀の「心を打ち明けられる友になって欲しい。」という言葉からはじまったということが回想で描かれており、その言葉どおり志賀とムシャは生涯ずっと一緒であったと何度も劇中反芻されています。この二人、史実ではたしか結構長生きですし、アンゴのような突然のあまりに早い哀しい別れ、ということもおそらくなかったのではないでしょうか。

 

しかし、完全に私の解釈とはなりますが、前向きで真っ直ぐなムシャもまた生前は「友情は失われる」という考えにあったのではないかと。

というのも、物語の最後、ムシャは志賀にこう吐露するんですよ。

「本当はずっと不安だったんだ。売れた志賀が、僕を置いて、どこかに行ってしまうんじゃないかって。」

えー!?なにそれかわいいー!?!?!?

という感じなんですが、では一方で志賀はどうだったのか。

 

劇中志賀が、一人で「友情」に潜書したムシャを助けに行くか、それとも自分の身を守るかという選択を迫られる場面がありますが、志賀は

「たしかムシャの『友情』にもこんな場面があったな、友情をとるか、それとも愛すべき人をとるか………俺は、両方だ。

と『愛すべき友』を選ぶという宣言をします。

これは、ムシャが先述の理由、売れた志賀への不安、嫉妬を理由に書いたとされる「友情」の物語の破壊を示しているのではないでしょうか。

…とかいってなんだかややこしくなってきて私の意図が伝わってるか不安なので、ここて最初に書いた侵蝕された本の流れをここで一度確認しようと思います。

 

1.カインの末裔/有島武郎

2.友情/武者小路実篤

3.暗夜行路/志賀直哉

 

番号は侵蝕の順なのですが、この順は確実に意味があるものとなっていて。

まず、はじめに侵蝕されたカインの末裔はこれ、作品を読んでなくても作品のモデルの聖書を知ってると一発でわかるんですけど、カインとは兄弟を、兄弟だけが神に認められた嫉妬で殺してしまった聖書の登場人物を指しています。

続いての友情はムシャが「志賀への怨み(嫉妬)をこめて書いたものだ。」と言っており、作品の中の侵蝕者のボスも志賀そのものとなっていました。

白樺派を潰そうと目論んだ侵蝕者は、白樺派の面々の中にある不安、嫉妬に着目したんでしょうね……。

最後にムシャに「友情は志賀への怨みを書いたものだ。」といわれ、心が弱った志賀の暗夜行路が侵蝕される訳ですが、暗夜行路の冒頭は

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となっており。

ムシャのことを信じられなくなった志賀の心に付け入られたのかと。

ただ、暗夜行路の内容はとても端折っていうと「どんなにつらいことがあっても、この人(夫)とともにいよう。」みたいな話なので、これも今作のストーリー展開を示唆しているともいえるかもしれないです。

 

話を戻しますが、志賀は深傷を負いボロボロの身体で、ムシャに言葉でも傷つけられて、それでもムシャの「友情」の登場人物のように自分を守るのではなく、ムシャを助けに行く選択をします。そこに理由なんてなく、ただ誰よりも大切な親友だから。たとえ今は側にいなくても、ずっと側にいた親友だから。

先述のように他の文豪たちや、そしてムシャも「友情は消えゆく」という概念をなんとなく持っている。しかし志賀だけは、「本当の友情とは、離れていても、互いを想うことだ。」と友情は消えることがない、と信じているんです。すごい真っ直ぐなイケメン。

だからこそ、友情という作品のストーリーを打ち破って、ムシャに本当の自分たちの友情を思い出させることができた。そして二人きりでグーで殴りあい、内心を吐露し。互いの蟠りを解消するという。ええ?めちゃめちゃエモい。

 

 

4.「理想郷」がエモい

原作ゲームでもムシャが良く口にする「理想郷」ですが、今作ラストのシーンは「志賀がいれば、そこが理想郷かも。」とムシャが照れながら言うというもの。ムシャの言う理想郷って、誰もが個性を活かせる社会ってやつらしいんですが、確かに文劇での芝居をみてるとムシャは誰にでも優しく明るくワガママではあるけれど、特に志賀には横暴で甘えん坊。志賀は芥川や他の文豪にはお兄さん面しているが、ムシャの前では形無しで赤ちゃんのようになってしまったり大人気なかったり。二人とも、ありのままをさらけ出せる存在がそこにいるなら確かにそれは理想郷かもしれない。エモい。

 

 

 

5.副題がエモい

諸説あるかもしれないですが、3.で書いたことから今作の副題の「異端者」は志賀を指してるのだろうと私は考えています。一人だけ、友情を真っ直ぐに信じた人ということで。

また、最初の方に書いた通り、太宰くんいわく文学は「弱い人の心に寄り添う」、人の孤独に寄り添う物。作家の孤独を写したもの。

そんな中で、志賀だけは孤独ではなかった。芥川が絶賛する「志賀さんの心の美しさ、まっすぐさ。」は、いつもそばにムシャがいたからこそだと思うんですよ。そういう意味でも、「異端者」なのかなと思います。

 

謎だったのは、円舞(ロンド)の部分でした。

ロンドとか破滅へのロンドくらいしか知らないもん私。

少し調べたのですが、単純に三拍子だから?(白樺の三人)とか、ロンドは上流階級のイメージがあるから白樺に合うとかそのくらいの理由かもしれませんが。

でも個人的に思ったのは、ワルツって要するに社交ダンスだし、ペアでやるものなので、今回の志賀と武者小路のストーリーを表すのにぴったりなのかなと。それにワルツは円を描いて踊るから、ずっと終わらないし。

志賀がムシャを誘い、ずっと二人で歩み続ける。ストーリー的にもそうなってますし、そういうことなのかな。エモい。

 

 

さて、長々と書きましたが、今作も毎日エモい気持ちにさせてくれる舞台 文豪とアルケミストに感謝感謝圧倒的感謝をしてここまでにしようかと思います。

この舞台みた人、あまりのしがむしゃっぷりに全員震えてしまったと思うんですが、単にそういう意味で面白いと言っている訳ではなく。文劇は前作も今作も「人の人へのどデカイ感情」を観客に伝えるのがめちゃめちゃうまいからエモい、となるんですよね。前作なら太宰くんから芥川先生への尊敬の先の愛を、今作は志賀のムシャへの友情の先の愛を。この愛とは、単にラブではなく「人の人へのどデカイ感情」を指していて。その感情に、観客は目を離せなくなり世界観に引きずり込まれる。だから文劇は出てるいるキャラクターをいつのまにか愛しく感じるのかも。

 

もしまだ舞台みてなくて気になった方がいたら、是非ニコ生配信を買ってみてください。私が洗いざらい書いてしまったから進研ゼミでみたやつだ状態になったらごめん。

絶対に3はあると思うんですけど、この流れだと次作は自然主義と朔太郎が中心になるのかな?そろそろ私の泉鏡花ちゃんは出ないんですかね?????

はやく舞台上でプリプリ怒ったり、秋声とうまくコミュニケーションがとれないすがたがみたいですね。公式さん頼みました。

 

今年は一月からいろんな舞台をみれるので、また感想書いていけたらなと思います。

 

ではでは〜!

 

2019.7〜12月観劇記録+おまけ

今年もあと一日、皆さま如何お過ごしでしょうか。

滑り込み的に今年の標題観劇記録を残しとこうと思います、正直7月とか前すぎてほぼ忘れたので手短になると思いますがご容赦ください。

 

 

 

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斬劇「戦国BASARA」天政奉還

 

演出☆☆

演者☆☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

推しカプが結婚した

なんかこれに関してはもう死ぬほど書いたんでいい気がしますが。

正直推しがBASARAでるよ〜って聞いた時はえ、今更BASARA?感が強くて、というかまだこのジャンルが生きていたことに感動した元原作厨だった訳ですが、推しカプが結婚してたから全力で楽しんでしまいました。世界を救うのはホモってはっきりわかんだね。次の舞台にむけてFC名義を5つ増やした。

個人的にはストーリーが微妙な感じだったんですが、過去作DVDをみたら作品によってストーリーの当たり外れがわりとあるようで。斬劇の関ヶ原の戦いとかはまーーじで良かったんで、常にあのクオリティで作ってくれないかな!?と思ったんですが今回は蒼紅卒業公演ということで誰も死なない、わりとほっとできるストーリーになったのかなと思います。ポジティブに考えれば。

ちなみに演者のキャラ解釈に関してかなりクオリティが高く元原作厨の身としてとても助かりました。のすけさんの幸村は顔が1000点だし、しゅーてぃーは桃城の印象がつよくて筆頭のイメージ沸かなかったんですが、so coolでいらした。盗んだ馬イクはちゃんと返しそうな筆頭だったけど……笑。いや〜〜助かる。三成ちゃんが「かわいい」解釈、助かりますね。沖野晃司さんに感謝感謝圧倒的感謝。

 

 

 

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ミュージカル「テニスの王子様

青学vs立海 前半

 

演出☆

演者☆☆

運営 ☆☆☆

駆け抜けろウィニングロード

キャストの悪口は良くないと思うので誰がどうとかその辺は詳しく書かないですけど、正直東京公演みて誰も勝ちたく無さそうで萎えてしまった。上手い下手とかはテニミュだから(というのも今時は変な話なんですけど)そこまで問わなくていいと思うんですけど、3rdの関東大会、客席がガラガラの中あんなに必死に勝ち上がってきた青学8代目のことや、2ndの確かに3rdよりは全体的なキャストの技術力は無くも圧倒的に熱がある全国立海公演を思い出して、何故か私が悔しくなってしまいました。あとは演出の問題ですが、最後にGMKKをやられたのがトラウマに……。まだ試合途中の人たちに頑張れ負けるなとか言われても……ええ………。あの曲は全てが終わって決着がついた王子様たちが、俺たちのことを忘れないで、 と離れてもエール交換し続けててくれるという歌詞がミソなのではなかったのだろうか。私のテニミュは死んだのだ。と改めて胸に刻むことができ、逆に良かったともいえます。

 

 

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男子はつらくないよ??

 

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

男子はつらくないの?

これ思ってたのの100倍面白くてめちゃめちゃ楽しかったです。古き良きバカバカしい系舞台でとても良かった笑。ママ僕、帝一、ホストちゃん(予定)とバカバカしい系オモロ舞台が消えてしまった今日において、今後このあたりの作品がそれ系になるのかも?でも少し違う気もする。こういう脳みそゼロで観られる舞台もっと増やして欲しいですね。

 

 

 

 

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トリスケリオンの靴音

演出☆☆☆

演者☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

三人芝居

推しが、なんかすごく楽しそうでした。今年は、というかかの戦ブラ以降2.5が多かったので、こういう小劇場ならではの芝居やりたかったんだろうな〜の気持ち。

 

 

 

 

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舞台「血界戦線

演出☆☆☆☆☆

演者☆☆☆☆☆

運営 ☆☆☆☆

 

キレイな西田

西田演出のいいとこ取り。「時間の配分がわからないんだ……。」でおなじみ西田さんですが、あの方、こういうなんというか、お外の舞台ではかなりいい感じにまとめてくれるので好きなんですよね。友達が言ってたんですが、西田演出はストーリーの再構築がうまい。だから2.5の演出をつけてくれる時に凄い信用できるんですよね……。

まあこの血界舞台に関してはストーリーが猛スピードなので原作知らないと置いてかれる人もいるかも?という感じではありますが、特に一幕は楽しめる要素満載で、推しもめちゃめちゃカッコイイし文句のつけどころがない!という感想。

 

 

 

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ミュージカル「テニスの王子様

青学vs立海 後編

 

公演中につき割愛。個人的には前編より圧倒的に良かった思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……あれ?これだけ?

なんかもっと色々観たような気がするんですけど、取り敢えず今回はこんなんもんで勘弁してください。信長の野望とかも面白かったです。今年度、個人的にはチャー研とナルステとドラマダを観たかったんですけど、タイミングがあわず。ナルステに関しては日々「(。・ө・。)の二の腕が太い」という苦情が私に送られてくるハメに。なんでだよ。本人微妙に気にしてるんだから(知らんけど)やめてあげてくれよ。

 

 

 

で、おまけ部分ですが、この後は最近オキニオキラ論争のマシュマロが多いのでそれについて軽く考えて、2019年オワオワリとしたいと思います。

 

そもそも俳優にとってオタクのオキニとオキラがあるのかというところから始めた方がいいと思うんですが、これは俳優によるとしか答えようがないものの一応あるとは思います。まぁない人はないと思うんですけど。ただ、私の感覚だとこのオキニ、オキラって80%くらいはそのオタクのポジティブ度合いとその時の俳優の気分に左右されるんじゃないかと思ってて、目線がどうとか避けられられるとか「君が推しの家の庭でキャンプしてたとか、ストーカーしてスキップで家までついて行ったとかならそれはそうなんだろうけど、そうじゃないなら全部幻覚だよ。」と思わざるを得ない。いやホントに。若手俳優、オタクについてそんな深いこと考えて生きてない。そんなこと考えている若手俳優がいたら自主的に挙手して欲しいレベル。マジでオタクがいない俳優とかならわからんですが、そういう俳優こそ多少クソみたいなオタクでもちゃんと通ってればオキニにするんじゃないんですかね?わからんですけど。

 

なので論じるとしたら残り20%についてになると思うのですが、まあ、結論を言ってしまえばそういう事気にしてるオタクは大体みんなSNS向いてないからツイッターのアカウント鍵にすればいいんじゃない?と思ってます。私がいうのもアレですけど、オタクはね、ツイッターがうるさい。オタクはね、「何もしてないのに叩かれる泣」とかすぐ言うけど、だいたいそういうやつはツイッターがうるさい。自己顕示欲がうるせえ。私は私がヤバいやつで、だからまあ私のこと嫌いなヤツがいても仕方ないよね。でも出来るだけ他人は傷つけずに生きたいね。という自覚をもって生きているのでまだ良いと自負してるんですけど、自覚せずに「何もしてないのに泣」とか言ってるやつ、ほんとか!?!?ホントに何もしてないか!?!?今一度己を振り返ってみよう。

なんでこんな話をするかというと、結局人間性の問題なのでこういうのはそのへんの若手俳優くらいの距離感なら確実に察されてる。と感じているからです。というかそう言ってたから。

漏れ出るそういう性格が伝わるツールとして一番早いのはやはりツイッターなのでは?と思うので、鍵でもかけたら?という結論なわけで。まぁメンドくさそうなやつはオタクに困ってない俳優は避けるよ、避けるなよって思いますけど私は。

 

というのが私の意見なのですが、みなさんいかがでしょうか。

そもそも俳優のオタクやっててオキニとかオキラとか気にしないといけないのもよくわからないですよね、冷静に考えれば。舞台観にいってるだけで、推しと人間関係育みにきてる訳じゃないって感じなんですけど、まあ、好きな人には好かれたいですよね。それもまた真理。

でも何だろう、最近の俳優のオタクは推しに自分の人生の楽しみという部分を依存しすぎな気はしますけど。確かに金を払って他人に楽しくしてもらうのは一番楽な方法ではあるんですけど、そうしてるうちにいつのまにか主体的に楽しむ姿勢を忘れてしまうから、時代が生み出した悲しき産物(by真田)になってしまう気がするんですよね〜〜。

 

2020年はもっとみんなが自分が楽しいから舞台に行くって気持ちを思い出せるといいですね。そのために私も2020年は虚無リンピックを開くことをここに宣言し、虚無舞台の撲滅に勤しもうかと思います。手遅れの2019年の選手たちはさておき、2020年に出場予定の選手の皆様にはノミネートされないよう、我々に楽しい舞台を提供してくださることを願うばかりです。

 

 

 

 

それでは皆様良いお年を₍ᐢ⸝⸝› ̫ ‹⸝⸝ᐢ₎!

 

 

 

 

ps.年収アンケート年内にまとまらなくてすみません。

 

 

 

2019.5〜6月観劇記録

 

お久しぶりです。長雨の侯、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は普通です。

 

最近ブログ全然書けてない!というか書くことがない。仕事しかしてない。なので今回も黙ってここ最近の舞台の感想を並べようと思います。観劇ブログは四ヶ月に一度くらいあげようかなとおもってたんですけど、最近色々観てるので四ヶ月単位にするとまとめなきゃいけない量が多すぎるんですよね。もちろん観たもの全部を書いてるわけではないのですが、自分の備忘録のためにも印象に残ったものはできるだけ書き留めておきたいと思います。

 

 

 

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MANKAI STAGE『A3!』~SPRING 2019~

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

咲かせてください!

 

通ってると頭がMANKAIになってしまうらしい舞台。前から原作も初期プレイヤーだし、舞台の評判も良いので観たかった舞台だったのですが、今回やっと観ることができました。観劇してみてなるほど、オタクの好きな要素てんこ盛りでこれは流行るわ〜と。個人的にマンマングランプリにはやや虚無を感じたもののそれ以外はしっかり感動や共感ができて楽しい舞台でした!シトロンが可愛かった。

目当てだった水野役の笹森くんの芝居も凄い良かった。舞台にたってる時間より客席に座ってる時間の方が長い彼ですが、いつみてもしっかり役ですごかった。いや、当たり前かもしれないけど。私は特に彼に詳しくはないのですが、某舞台の稽古では朝の3時まで一人で自主練していたなどのストイックさをみせている笹森氏には今後も是非活躍していって欲しいものです。

ファンサ舞台は私、楽しいと思ったのが全然座りたくないのに通うオタクは不可抗力で最前に座ってしまうでおなじみホストちゃんくらいなんですけど、単にファンサするんじゃなくてちゃんとキャラで通路を闊歩して、花吹雪をブロックに撒いたり、みんなが楽しめる工夫がされててイイネとなりました。テニミュとかアンスとかの客降り、だいたいのキャラ、キャラを捨ててるもんな。

このほかにもチケット詐欺が横行する等オタクの治安が本当の意味で地獄であることも話題になりましたが、まあそれはまた別の話。

 

 

絶対に↓が

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↓になるまで諦めん。

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舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZE

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

人気シリーズここに完結

 

バヌケ。最後らへんのクソ長い内容をよくもまぁあんなにすっきりまとめた。すごい。

クソ長いので2.5なのに舞台が三幕に分かれているというテニミュ2nd全国立海ぶりの経験をしたのですが、一幕ずつが短くわかりやすいところで切れてるのでストレスなく、最近長い舞台を観てると途中で気絶してしまう老化が進んでる私にはありがたかったです。ケツは死んだ。テニミュばりに演者が多すぎてにわかの私にはもうわけわからん感じでしたが、テニミュと違うのは試合がチームプレイなのもあり試合フォーメーション等魅せ方に凄い気を使ってるなと思いました。

にしても青春を感じた舞台でした。全試合泣いちゃったもんね。ババアになると青春に弱いです。この感動を大切にできる清い心で一生生きていきたい。

あとこれは悪口でごめんなんですけど、なんか一人知らないモブがでてるなと思ったら小金井だった……何があった小金井。

 

 

 

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ミュージカル「憂国のモリアーティ」

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆☆☆

運営 ☆☆☆☆

 

僕はこの国が嫌いだ。

 

本当のミュージカルでした。

 

原案は誰もが知るシャーロック・ホームズの話なのですが、この原作漫画はホームズの宿敵モリアーティ伯爵を主人公としたものなので、いわば原案の2次創作ともいえる作品。

全体的にサイコパスで薄暗い内容なので通う分には正直しんどさもあったものの、事前に某澤先生が「その辺のしょぼい2.5とは違うぜ(意訳)」と豪語なさるだけあり、実際作品のクオリティは若手俳優舞台としては他の追随を許さぬ一級品でした。

平野良さん演じるシャーロックと鈴木勝吾さん演じるウィリアムは意図してか、立ち居振る舞い話し方、更には歌い方まで正反対なのが非常にオタク的に良。という感じ。

個人的にはずっとアルバートの狂気が気になってます。名あるモリアーティ伯爵家の長子であるアルバートはウィリアムの思想に心打たれ彼を養子として家に招き入れ、実の家族を手にかけた、というキャラクターなのですが、前提としてアルバートが自国の貴族階級という制度と差別に深い嫌悪感をもっていたということはあれど、「母の首をしめあげ、父もろとも一家を焼いた」と朗々と歌い上げるアルバートをみるたびに私は底知れぬ恐怖を感じましたね。

一方で、上記の歌の歌詞の一部に「悪魔の根城にこの生をうけた。悪魔を葬り心はきまった。この手にある富も地位も権力も、全てウィリアムの理想に捧げよう」というさらに狂気的な歌詞があるのですが、これはもう一種の依存じゃないか!?と思うわけなんですよ。アルバートは貴族である自分の悪魔の血筋を呪ってるわけなのですが、そこにウィリアムという何かを変えてくれることを予感させる救世主が現れて縋るような、そんな感覚なのかなと。故にウィリアムとアルバート、そしてルイスの絆は本物の兄弟よりも強いのかも。

舞台の演者の話でいうと推しの歌がうまくなったのが世間にバレて嬉しかったのと、エンダース役の小南さんが文劇の時より圧倒的に芝居がうまくなってて驚きました。これは前に友人Aが言ってたのですが「池田秀一さんが下手な奴と芝居してると自分も下手になるからうまい奴とやりたいっていってた」とのことなので、いやほんとにマジでその原理なのではないかと思われます。もちろん小南さんの努力あってのことだとは思うのですが。全ひよっこ俳優を推してるオタク、間違いなく推しを小南さんのポジションにぶちこみたいと思うんですよね。

ところで小劇場が悪ではないけど素人舞台に推しに立たれ続けると大抵ろくなことにならないもので。小劇場舞台と素人舞台って似て非なるもので、プロに緻密に作られた、しかし客との距離感は近い舞台が本来の「小劇場舞台」であり後者の素人舞台は小劇場というか埋まらんから小さいキャパでやってる自己満舞台だと思うし、何より若い推しだと推しの芝居も悪化する気がする……。フリーならともかく事務所所属ならマジでその辺の見極めって大事なんだろうなと思います。あくまで素人意見なので知らんけど。

話を戻しますが、この憂国のモリアーティという作品、演出を☆1つ減らしてるのはどうしてもテーマ曲の耳残りが悪かったので。一回観ただけだとすぐ耳から離れちゃう。なんでや。もったいない〜!

でも運営の対応も逐一丁寧でしたし、(カテコ挨拶によるとスタッフさんには数多くのシャーロキアンがいたとのこと。作品愛って大事。)ほんとに素晴らしい作品を感謝感謝圧倒的でございます。年末にはストレート版モリアーティが上演するようですが、私は宗教上の理由で観に行かないのでモリミュの続編か再演を熱烈希望です。

 

 

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家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partⅠ- 

 

演出☆☆☆

演者☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

ヴァリアー来る!

 

REBORNは私が人生で2番目に読んだ少年漫画なんですよ。そして多くのオタクにとってそうであるように、私にとってもキモヲタと化した元凶であり聖書とも呼べる存在。REBORNの雲雀恭弥さえ居なければ私は絶対少年漫画にハマらなかったし、テニスの王子様を見なかったし、テニミュを観なかったし、俳優を推さなかった。

当時とかなり好みが変わってるので、今だと雲雀さんより骸のが好きかなぁ。でも当時はめちゃめちゃ雲雀恭弥が好きだった。雲のリングもってたもん。

そんなREBORNの舞台を第1作に続き観たんですが、キャラクター再現度がみんな高くて単純に原作ファンとして嬉しかったです。第1作のキャスト発表があった際に発狂したことはいや今でもあれは発狂するだろと思うわけなんですが、実際観ると全然楽しめたわけなんですよね。マジック(?)

特にベルとマーモン!ベルがね、マーモンの顎をぐいーっと掴む場面があって、それがもう可愛すぎて。ヴァリアークオリティでした。

あと特筆すべきはキメ様の二十年後ランボがイキが良すぎて何者かわからなくて面白かった。25歳ランボさんじゃなくてババアになったランボさんだった。いや別に何でもいいけどさ。

第1作で不評だったのか謎の全員歌唱シーンはカットされてました。それはそう。

 

 

 

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ミュージカル「エリザベート

 

評価不可

 

今回の専門外枠

 

純粋にいい芝居がみたくなって友達がとってくれたチケットでGOしました。

まず金の掛け方が当たり前だけど若手俳優の舞台と違う!舞台セット、衣装どれをとっても所謂2.5界隈にいる限りはお目にかかれない代物だなと思いました。

内容としては度々ツイートしてましたが、登場人物たちの身勝手さと、でもそれは人間だから仕方がない避けられないことだったのかもというやるせなさが良い後味として残りました……。

エリザベートの夫フランツが、妻を裏切っておいて母親ゾフィーが唆したからだとゾフィーを責め立てる場面が死ぬほど胸糞悪かったので、最後に老年のフランツが「戻っておいでシシー」と呼びかける場面においてエリザベートが「無理よ〜♪」と拒否する場面はスカッとジャパンすぎた。いやそういう趣旨の物語ではないのですが。

エリザベートエリザベートで、婚前フランツに「皇后に自由はない」とちゃんと説明され「フランツと二人ならどんな試練も乗り越えられる」みたいなことを言っていたのに、いざそうなると駄々をこねる身勝手さなんですよね。

物語の中で唯一身勝手でない人間はエリザベートの子供であるルドルフ。しかしルドルフは革命に失敗し、母からも見捨てられたと感じ、トートに唆され自害。希望などこの世にないと言わんばかりの結末。

このトートという死の国(比喩とかではない)の王はエリザベートに一目惚れしており、あの手この手でエリザベートが死にたくなるよう絶望を味わわせようとしているため、一見一番身勝手で元凶のように思えます。しかしトートの行動を思い出してみると、トートは常に人の闇の部分に付き添っていただけ、何をしたわけでもなく思える。トートがエリザベートを死に追いやった訳ではない。はじめからトートは「エリザベートは生に人間に絶望する」ことをわかっていただけではないかと、そうおもうんですよね。トートがみてきた他の全ての人間と同じように、彼女もそうであると。

何が言いたいのかよくわからなくなってきましたが、作り込まれた舞台って色んなことを考えさせてくれるから素敵、ということですね。

 

 

 

 

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プリラジ

 

演出☆☆☆

演者☆☆

運営 ☆☆☆☆

 

舞台?ライブ?

 

全然行く予定じゃなかったのですが、タイミングあって観れました。

これ、言ってしまえばモリミュのところで書いた素人舞台に該当しちゃうのかもしれないけれど(実際バンドの人が主演で芝居は素人)、でも他にも声優だったり芸人だったり、その人の本来の職業を生かす役にキャスティングがされてたからエンターテイメントとして良い形になってるなと思いました。劇団じゃないからかもだけど、小劇場らしい変な身内感とかも芝居に盛り込まれてなくて笑えるところはちゃんと笑えて助かりました(?)

一方で私はこの作品のストーリーが完全にNGだったので(話の筋書きが悪いとかではない)途中気絶するかと思いました……。

この先ストーリーの話になるので観てない人は何もわからないと思うので飛ばしてくださって結構ですし、もしくは公式HPをみて欲しいのですが、これは創作だから、作品のオチ自体にケチをつける気はないんですよ。失敗してもやり直して、未来に向かって進んでいく。それがいいに決まってる。

でも個人的にこの話をよく咀嚼すると、良くも悪くも男の発想だと感じました。もしくは他人に傷つけられたことのない人。どんなに失敗してもやり直せるっていうのは、ちゃんと努力してる人だけが言えること。自堕落さで他人を傷つけて、その結果が自分に跳ね返ってきてから改心して「やり直す」なんて言っても果たして傷つけられた人間がそれで満足するのかなぁ。そんな都合のいい話あるのかなって思いました。私の人生経験が浅くて、未だ色々なことを許せないで生きてるからそう感じるだけなのかもしれませんが。

まぁこれは個人的な感情のせいだし、ストーリー抜きにすれば芝居として面白かったから別の話でみたい座組みだったかも……。

 

 

 

 

 

ということで、今回のピックアップはこれにて終わりとさせて頂きます。

 

 

にしても最近、この界隈何かと炎上続きらしいですが(最近というかずっと?)わたしは毎日必死に社畜することに精一杯でマジで他人の炎上がどうでもいいと感じるようになりました。うるせぇよみんなほんと。匿名掲示板で叩かれるより会社の会議でクソみたいなツッコミいれて叩かれる方が辛いだろ。みんなみんな社畜になればいいのに。

 

社畜のわたしからの感想は以上です。

 

では、まだまだ良くない天気が続きそうですが、また会う日までみなさまが素晴らしいオタクライフを送れることを祈ってます。

 

 

さよなら₍ᐢ⸝⸝› ̫ ‹⸝⸝ᐢ₎

 

 

2019.1〜4月観劇記録

 

 

今日のお題:1〜4月観劇舞台感想

 

サクサクいきましょう。

 

 

 

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あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Memory of Marionette~

演出☆☆☆☆

演者☆☆

運営 ☠️☠️☠️☠️☠️☠️☠️☠️

 

神話を紡ぐアイドルたちの軌跡

 

人気シリーズのエクストラ・ステージとしての第2弾。

公演前からマーベラスマーベラスなスケジューリングにより数々の事件が繰り広げられていたMoMですが、公演内容自体は過去一番の出来だったそうです。そうです、というのも私は過去のものをそんなにしっかり観たことがないため判断ができないわけなのですが。

山崎大輝さん演じるピンクのショタコン、お師さんと、猪野広樹さん演じるお師さん大好き心が病んでるみかちのユニットValkyrieのパフォーマンスは圧巻。Valkyrieのモチーフはその名の通りわかりやすく北欧神話の神ワルキューレだと思うのですが、これは近代解釈だと「死せる英雄を選ぶ者」ということらしくユニットイメージにぴったりな小洒落たネーミングをしたものだなぁと思いました。ワルキューレ(またはバルキリー)は「戦乙女」の通称でもあるそうですが、どちらでも当てはまりそうっちゃ当てはまりそう。まぁこの辺は私より詳しい人がわんさかいると思いますし舞台の内容に戻りましょう。

今回初の2代目キャストとしてfineと紅月が舞台にたった訳ですが、私からしてみればシリーズものの2.5でキャスト変更なんて別に珍しくもないし何をそんなに騒ぎ立ててるのかが割と今でも謎な気持ちなんですが、あまり大きな声で言えないものの確かに観てて悲しくなる力量の役者がいたのは事実なのでなんとも言えない感じです。いや、うちの推しの話ではないのですが本当に。推しは頑張ってた。降りたけど。

この舞台の何がもったいないか少し考えたんですけど、原作自体にはそれこそ神話モチーフにしたキャラ作りやキャラクター同士の繊細な人間関係が織り成されているのに、舞台にそれをあまり感じないことな気がします。キャラクターが動いてて、ライブして、ファンサしてくれる!に留めてしまっている気がしてなんだかもったいないような。何がいけないって訳でもないんですが…ストーリー構成も演者の力量もジャンルの大きさの割には未成熟な部分が多いのかも? valkyrieを非常に魅力的に感じたのは、その二点がそのユニットにだけ備わっていたからな気がします。

マーベラスマーベラスな企てにより地方公演がガラガラだったり、キャストが1人倒れた際は君沢さんとかいうプロを突然キャスティングしたり(そのキャスティング力、はじめから活かしてくれ)、その途端もう1人倒れて公演中止になったり、最後の最後でクソのようななめてる挨拶があったりと2019年最初にして最大のドタバタジャンゴ舞台であったと言えるでしょう。

ちなみに全く関係ないですが、私もこの公演途中に倒れ入院し人生を考えることができました!!本当にありがとうございました!!!!

なんか凄い楽しくなかった人の感想みたいになってますが、個人的には公演自体は楽しかったです。以上。

 

 

 

 

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『最果てリストランテ

 

演出☆☆☆

演者☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

オムニバス形式で人々の人生を辿る

 

朗読劇です。

最近朗読劇に隣国のアイドルさんを出すのがなんだか流行りぽいのですが、ここにもいました。朗読劇ってやっぱ集客が難しいし、その辺の問題なんでしょうかね。外国の方と思うと、朗読劇をやるには動きがない分難しいと思うし普通にすごいなーと思いますね。

話の主軸は天国に旅立つ人が現世と今世の間にあるレストランで最後の晩餐をとりながら人生を振り返るみたいな心温まる内容でした。個人的にはネコの話が好き。

ちなみに私は最後の晩餐にはウニ丼を食べたいです。

 

 

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舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build』

 

演出☆☆☆☆☆

演者☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

俺たちがガンダムだ!

 

俺たちの青春、ガンダム00が舞台になりました。

 

手に汗握る展開!原作とは違うストーリー!大胆なモビルスーツの演出!!赤澤燈さんの演技力炸裂!!半年前にはスマボックリの呪いにかけられていた人と同一人物だとは思えません。

ロックオンがイケメンすぎて世界を抱いてる!!全世界の女が狙い撃たれました。ゼンダンメイチュウ!

そしてうるさいぞグラハム!いいぞグラハム!!もっとやれグラハム!!

あえて言わせてもらおう、傑作であると。

 

 

 

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舞台『文豪とアルケミスト』 〜余計者の挽歌〜

 

演出☆☆☆☆☆

演者☆☆☆☆☆

運営 ☆☆☆☆☆

 

これは恋にも似た物語である

 

文学、文豪というと少しばかり気難しく感じるものですよね。しかしこちらは非常に明朗快活、しかしどことなく哀愁を感じるそんな舞台となっています。

原作にストーリーがないため、一歩間違えれば間違いなく虚無舞台案件であったと思われるものが、精緻につくられた舞台ビジュアル、経験豊富な役者陣、それを無駄遣いしない演出力により非常に面白いものに仕上がっていて個人的に今季一位の舞台でした。

この舞台には終始「緊張感」がない。しかしそれが逆に細部をより鮮明に我々に印象づけてくるのです。キャラクターの一挙一動全てがちゃんと生きていて、それが我々にあたかも彼らの日常をみているかのように錯覚させる。すると不思議なことに、原作にあまり興味がなかった私にも気がついたら彼らへの愛着が生まれていました。そして今では脳内でオダサクと同棲することで心の平穏を得るまでになりました。

主人公の太宰くん(平野良)さんは原作で「文学は弱い人間に寄り添うためのものだ」と言っていて、この舞台では死を選ぼうとする大好きな芥川先生に「人は誰かを傷つけて生きている。それでも、生きていていいんだ。だから、僕と一緒に生きてください」とラブコールを送るんですよ。

太宰と芥川は同じ時代に活躍をした人でないからこそ、感慨深く。太宰くんは芥川先生の文字に「寄り添われて」生きてきたんでしょうね。だからこそ今度は芥川先生に自身が寄り添い共に生きたいと。

見終わった後何か大きな感動を得るわけではないけれど、なんだか心に少しばかりの余韻を感じ、本を読みたくなる。

そんな最高の舞台でした。

 

尾崎一門出して続編してくれ!

 

 

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私のホストちゃん THE PREMIUM

 

演出☆☆☆

演者☆☆

運営 💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩

 

いい加減にしろ

 

いい加減にしろ!!!!オイ!!!!

来年はライブだそうですね。より多くの犠牲者が出ることを今回も祈ってます!!やーいお前の推しホストー!!!

ライブってみんな、ドリライ的なやつ想像してるだろうけど絶対違うから。地下ドルとかV系バンド連れてくるとかだから絶対。絶対そう。オサムだもん。個人的にソニーあたりから謎アーティストたくさん連れてくるんじゃないかと予想してます。

 

 

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アニメ座

 

演出☆

演者☆☆☆

運営 ?????

 

何が起きてたんだ?

 

何が起きてるのかよくわからなかった。わかった人教えてください。一つ言えるのは2.5のオタク集めといて、芸人の面白半分のコスプレみせつけるのは、そもそも論として相性が悪い企画なのでは?あと公演中にロビーの椅子でスタッフが差し入れの煎餅食ってた。シブゲキを実家にすな。

 

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舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-
 

演出☆☆☆

演者☆☆

運営 ☆☆☆

 

変身。

 

原作途中挫折勢。

振り回した旗からメロンの切れ端が飛び出るシーンがすげー勢いあって良かったです。…飛び出てたよね?私の幻覚とかじゃないよね?

個人的にシルエットと声で誰が誰だかわからん役者が多かったので誰が誰だかわからんまま終わってしまいました。

あと殺陣が遅い!殺陣師寝てたのかな!?と思ったんですけど、テレビの殺陣だとあのくらいわかりやすいのがデフォって感じらしいんですよねー。私は西田演出系の殺陣が好きなので少し物足りなかったんですけど、ヒーローショーって言わてみるとたしかに面白いのかもって感じでした。劇場でみた特撮おじさんめっちゃ楽しそうだったし。

 

 

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舞台「PHANTOM WORDS」 

 

演出☆☆☆☆

演者☆☆☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

西田演出絶好調

 

今季の西田枠。得意の抽象性に富んだ謎の言い回しとわりとしつこいギャグがみれて安心しました。

花村想太さんの芝居が、好きなんだわなぁ。役者さんというよりはアーティストな彼なんですが、芝居にパワーがあって見てて楽しい。

でもお願いだから上演時間は二時間半に収めてほしいよ。

 

 

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ミュージカル『薄桜鬼 志譚』風間千景 篇

 

演出☆☆☆☆☆

演者☆☆☆

運営 ☆☆☆

 

宵闇の町で

 

個人的に薄桜鬼シリーズの観劇は久々でした。志譚として名作風間篇を再演した今回ですが、風間千景の解釈がどうしても解せず残念。うーん!?あんなに風間千景は柄が悪くない気がする。高慢な態度なキャラではあるけれど、同時に誰より上品なキャラだったような……。俺様キャラの方向性の取り違えというか。まぁ、特段私は風間千景に造詣が深いわけではないのですが。

そのせいでラスト風間が千鶴に「これは俺とお前が他人でない証だ」とキスするシーンをみて「千鶴がかわいそうだ。おまわりさーん!」と言いたくなる結果に。

全体的な構成が本当に素晴らしいばかりにこれだけが本当に残念……。

新振付みたいなのは私は好きでしたよ!

ちなみに一番好きなシーンは、さのさんと不知火の最後のところです。種族を超えた男同士の友情って感じがする。

 

 

 

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命のバトン

 

演出☆☆

演者☆☆☆

運営 ☆

 

看取り師とは?

 

簡単に言うと映画の宣伝?プロモーション?の一部みたいな感じの朗読劇だったんですよね。テーマ自体は凄い良かったんですけど、抽選特典会をつけるなど物販のうり方がえげつないという。売り上げの何パーセントかを慈善団体に寄付するとかなんかそういうアレつけたほうがよかったんじゃないかな!?あのかなり良いテーマで謎の金稼ぎ商法されるとちょっと怖いな!?!?

 

 

 

あとは毎年恒例歴タメライブを観たんですけど、ふつうに舞台ではないので割愛しました。

とまぁこんな感じで、ここ4ヶ月の舞台まとめを終わりたいと思います。

来季も頑張っていってみよー!!!

 

 

オワオワリです。

 

舞台「文豪とアルケミスト」〜余計者の挽歌(エレジー)〜

久方ぶりです。ブログを書くのが久々すぎて文字の打ち方を忘れましたえりなです。

 

今回は2/21から絶賛上演中の舞台「文豪とアルケミスト〜余計者のエレジー〜」が予想外の舞台だったため、己の備忘録として書き留めておきます。ちなみに私は原作も軽くプレイしたくらいで、歴史上の文豪についても一般教養レベルにとどまるためそのへんについてはあたりまえ体操なことしか書けないのでご了承ください。そしてネタバレを含むのでこれから観劇する人はみないでね。

 

話のおおまかな流れとしては、何者かに脅かされ消えていく書物を守るためアルケミスト(刀の審神者みたいなもん)に召喚され現世に転生した文豪達が「潜書」をして本の中にはいり敵と戦い文学を取り戻す。という話です。とてもシンプル。文豪をイケメンにしてみた!じゃなくて生前の記憶をもった文豪(所々記憶が抜けてはいる)が現世に転生されてきた。という設定がナイスですね。でもみんなめちゃめちゃすんなり武器を手にとって戦ってるのはなんなんだろう。生前そんな機会なかったよな?文豪とは?

 

さて、そんな文アル、今回は5つのおススメポイントを挙げて書き記していきたいと思います。

 

 

01 太宰治から芥川龍之介への一途な愛

 

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主人公はサブタイトルにあるように余計者(この場合多分没落貴族の意)=太宰治(演:平野良さん)です。

この太宰治、たしかに原作でも明るめで情緒がやべーキャラではあるんですが、平野さんの解釈…というか作品を成り立たせる上で必要になった太宰のキャラがやばい。ありえん死ぬほど情緒ない。突然謎の動きをするな。突然マイメロだょ〜みたいな声で喋るな。

史実でも芥川龍之介を敬愛してたことは有名ですが、なんか本人を目の当たりにした時の反応がやばい。推し俳優と遭遇した若手俳優初心者みたいになってるもん。

でも思ったんですけど、劇中でも言われてるように芥川と太宰って同じ時代に活躍した人ではないから、太宰にとって芥川本人と出会えたことって我々が二次元の推しキャラと本当に会えたみたいな状態なワケなんですよね。そりゃあんな語彙力を失ったチンパンジーみたいな状態にもなるわなぁ。私ももし現実世界で仁王雅治と出会ったらチンパンジーになると思うし。

 

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そしてその太宰に敬愛されてる芥川龍之介(演:推し)は少し天然だけれども戦闘時は穏やかな笑みを崩さないままバッサバッサ敵を倒していくのが少し狂気的なキャラ。足払いと凛とゆれるピアスが美しい。あと踏み技がすごい。秀敏くんの殺陣はこれまでの作品でそれなりに観たことがあるんですけど、これまでは主に筋肉の躍動を感じる!というような殺陣ばかりだったんですが今回はこれまでになくなんとも雅な殺陣ですね。動きが少なく見える分逆に疲れそう……。

原作では他人に興味なさそうなキャラだなーと思ってたんですけど、今回の話だと己が生前親友を苦しめた罪の意識に苛まされる優しい人ですね。もしかしたら原作にも舞台と同じようなイベストとかあるのかもしれんけどわからんです。

にしても友達一人失ったくらいで落ち込みすぎじゃね!?とは思ったんですが。考えてみるとそもそも今回の主軸となる芥川の「鼻」という作品は人間の人間に対しての優越感をテーマにしてるものだと思うので、その作品が生み出された背景に「親友と共に仰いでいた師から、己だけが賞賛を受けた手紙を友にみせて友を傷つけた」ということがあったのは確かに皮肉というか。

芥川のどこか飄々としたキャラクター性も多分史実の作品にみられる人間の業の深さを俯瞰してるかのようなところから来てると思うので、己もまたその罪深き人間のうちの一人だということを改めて認識してしまって落ち込んだといったところなんでしょうか。実際文アルの原作ゲームには芥川と島崎藤村(舞台にはいない)との会話ストーリーで芥川が「傍観者である人間の優越感に対する嫌悪」を臆さず島崎に向けてる場面があるので、己がその嫌悪の対象であるはずの人間であることへの自己嫌悪はなかなかのものだったのではないでしょうか。まあ、脚本家がそこまで考えて書いてたかは知らん。

 

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舞台の最後、罪の意識で己を見失ってしまった芥川は心の隙間に敵の侵入を許し、敵と化し太宰達に襲いかかります。しかし太宰は敬愛する芥川に手を出すことができない。憧れの人に刃を向けられてたじろぎ、それでも芥川への敬愛はやむことなく芥川の心に訴えかける。しかし芥川に「君は僕の何を知ってるんだい?」「僕には才能がないんだ。」「みんな僕を誤解している。」と一蹴される太宰。それでも太宰は己の敬愛する芥川と芥川の作品を信じ続け、傷を受け(物理的に)落ちていく芥川を追って闇にに飛び込む。

 

 

ーーーーー!?

ここで気がついてしまったのですが、あれ、この舞台、芥川先生がヒロインじゃない!?

いや、ヒロインじゃないですか!?闇落ちヒロイン。それに気がついた次の日演出家の方が

 

 

とツイートしてらっしゃって、ほーら!?やっぱり芥川さんヒロインやん!!となった。

傷を負い「原稿の墓場」に落ちた芥川を追って一緒に落ちた太宰は、怪我した芥川を背負いさながらカンダタのように「蜘蛛の糸」を伝って登ります。しかし蜘蛛の糸は途中で二人分の重みに耐えきれず切れかかってしまう。芥川は「僕を切り離してくれ」と頼みますが、太宰は決してその手を離さずこう言います。

「嫌です!オレ、今でもはっきりと覚えてるんです。芥川先生の訃報をきいたあの日のこと。体が震えて、頭の中で真っ白になって。もしその時オレが同じ日同じ場所いれたら、絶対に死なせやしなかったのにって。もし唯一先生に罪があるとすれば、作品だけ残してさっさと逝っちまったことですよ。オレは、芥川先生に、芥川先生の作品に生かされてきたんです。だから今度は絶対に死なせたりしないんだ。オレと一緒に生きてください!!

 

長ゼリなのでセリフの詳細が定かでなく申し訳ないのですが、これはもはやプロポーズでしょ。一緒に生きてくれ、はプロポーズだよ。そして芥川の返答は「ありがとう…僕は僕の作品に自信がないけど、才能ある君がそういうなら生きられる気がするよ」とある意味太宰の想いは成就するわけです。そもそも太宰の作品自体が芥川の影響を受けてるんだから、太宰を肯定することが己への肯定にもつながる。なんだこのカップル。すごいな。おめでとう!ヒュウ!

 

02 武者小路実篤志賀直哉が醸し出すアレさ

 

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白樺派

芥川と太宰がストーリーのメインカップルだとしたらこちらは少女漫画の主人公の友達カップル。

とある公演日、みんな大好きついにカノバレしたけどあまり燃えなかったでお馴染み…ぎえさんがカテコで「ムシャはヒロインみたいって言われる💓」って言ってて、?となりましたが。君じゃない。メインヒロインはうちの芥川先生だ。

まあでも武者小路実篤志賀直哉はどちらかというとバカップル枠ですよね。マシュマロでいただいたのですが、この二人リアルに小学校だか中学校だかの同級生(史実の志賀先生は学業にあまり真面目でなく二回落第してるらしい)で生涯にわたって親しい友であったみたいです。

 

 

このふたり、ゲーム原作でも戦闘ボイスで「また志賀に笑われちゃうな…」(ムシャが弱ってる時)「俺が一番だってよォ!ムシャ!」(志賀のMVP獲得時)など、頻繁に互いの名前を呼びあい二人だけの世界を形成してるんですよね。

 

すごいどうでもいいけど文アルの武者小路実篤ってケツの穴にコンクリつまってるタイプの攻めじゃない?文アルの同人に知見がないので知りませんが。すごいどうでもよくてすみません。以上です。

ちなみに志賀さんは芥川先生の憧れの人でもあるようです。太宰→芥川→志賀 なのに太宰は志賀は嫌いという。なんなんだ。

 

03 みんなのおかん・オダサク

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明るい関西弁キャラ織田作之助

度々ツイートしてるんですけど、まじでありえんいいヤツなんですよ。

 

 

 

 

いい人すぎて心配になるんですよね。女の子だったらヒモ男と付き合ってDV被害とかにあってた気がするのでオダサクが男の子でよかったです。

 

 

04  アンサンブルスターズ

これ言葉で言い表すのが難しいのですが、この舞台のアンサンブル(というかこの演出家さんがよく使う演出の手法をこなす高いパフォーマンス力をもつアンサンブル)さん達、只者のアンサンブルではない。これが本当のあんさんぶるすたーずってか。

ある時はケツを叩かれ、ある時は侵蝕者役。またある時は布団。このように様々な役をこなします。給料三倍くらいもらった方がいいよ多分。

こればかりは、実際にみてくださいとしか言いようがない。

 

05  謎の中毒性

じつは私、初日観た時はふーんって感じでこんなにこの舞台にハマってなかったのに二日目の観劇から異様にハマってしまいました。

理由はよくわからないんですが、多分謎の満足感があるんですよね。

この舞台、会話劇のようにセリフ数がすさまじいのでその時セリフを言ってる人に目が向きがちなのですが背景として他の役者がやってる動きがとてつもなく細かい。例えばバーの場面ではほぼライトのあたってない背景ではるおと芥川が毎日ちょっとずつ違う身振り手振りで話していたりする。そんな演出が多く、毎日みても新しい発見があるんですよね。

あと役者の演技が日々深くなっていく。昨今の2.5舞台は素人を集めて初日ボロクソ、千秋楽ではセリフが聞き取れるようになったし棒読みじゃなくなった!みんな成長したねぇ!みたいなことは少なくなりましたが、あれはマジで「2.5次元という難しい文化を大衆に広めた過去という免罪符」をもつテニミュにしか許されないと思ってるので、そういう意味で役者の演技の成長を見守るというのは少し如何なものなのかと常日頃思っておりまして。

本当に毎日演技が進化していくというのは、この舞台のように初日から高い完成度な上で日々違う解釈をみせてくれたり、より深い感情がみえるようになったりすることで、だからこそ我々オタクは毎日劇場に同じ作品を観に足繁く通うわけです。なんかそこを間違って欲しくない本当に。

それと、なによりもこの作品公演時間も2時間ない程度で観劇後の疲れもあまりなく、とっても観やすい作品になってるんですよね。

セリフの掛け合いもテンポが絶妙で、例えばラストの蜘蛛の糸を二人が登ってくるシーンではシリアスなシーンなのにも関わらずそれを見つけたキャラの掛け合いが「あそこ!何かみえるぞ!」「糸を登ってきてる!?」の次に「お前ら目ェよくない?」というクスッとするセリフを挟んでくれてることによってシリアスになりすぎず気楽にみれる。

あとは個人的に侵蝕者に操られた芥川と太宰の戦闘シーンの太宰の「おれはただずっと先生のファンでいたいんです!ファンブックとか作りたいんです!!」が好き。ファンブックっておまえ。

 

そして何よりストーリーテラーである江戸川乱歩(演:和合さん)

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がほんとに……笑。

 

 

え、とてもかわいい(?)

すごい良い味だしてらっしゃいました。

 

 

 

 

とまあ、以上5点書き連ねましたが一つ言えるのはこの舞台一度みただけだと「ママチャリがすごかったな」というインパクトが凄すぎて他を忘れるので、物事を深く考えたい人は二度三度と観ると色々みえてくると思います。まぁチケットは既にないんですけど……。深く考えたくない人はママチャリのことだけ考えてていいと思います。コメディだからそれで正解なんだろうし。

 

そんな感じです。

 

再演が続編を切実に頼みます!!

 

オワオワリ。